浜松市議会 > 2013-06-03 >
06月03日-11号

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  1. 浜松市議会 2013-06-03
    06月03日-11号


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    平成25年  5月 定例会(第2回) 平成25年6月3日◯議事日程(第11号) 平成25年6月3日(月)午前10時開議 第1 会議録署名議員指名 第2 一般質問 第3 第95号議案 浜松市総合体育館条例の一部改正について 第4 第96号議案 浜松市三ヶ日総合福祉センター条例の一部改正について 第5 第97号議案 浜松市根洗学園条例の一部改正について 第6 第98号議案 浜松こども館条例の一部改正について 第7 第99号議案 浜松市都市公園条例の一部改正について 第8 第100号議案 浜松市公園条例の一部改正について 第9 第101号議案 浜松市立図書館条例の一部改正について 第10 第102号議案 浜松市博物館条例の一部改正について 第11 第103号議案 公の施設の開館日及び開館時間を拡大するための関係条例の整備に関する条例の制定について 第12 第104号議案 平成25年度浜松市一般会計補正予算(第2号)-----------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程のとおり。-----------------------------------◯出席議員(44人)    1番  小沢明美          2番  幸田惠里子    3番  小黒啓子          4番  北島 定    6番  田中照彦          7番  神間智博    8番  戸田 誠          9番  高林 修   10番  松島育治         11番  平間良明   12番  徳光卓也         13番  西川公一郎   14番  小倉 篤         15番  新村和弘   16番  湖東秀隆         18番  鳥井徳孝   19番  野尻 護         20番  早戸勝一   21番  波多野 亘        22番  飯田末夫   23番  袴田修司         24番  斉藤晴明   25番  松下正行         26番  関 イチロー   27番  河合和弘         28番  和久田哲男   29番  花井和夫         30番  渥美 誠   31番  大見 芳         32番  太田康隆   33番  氏原章博         34番  吉村哲志   35番  二橋雅夫         36番  丸井通晴   37番  黒田 豊         38番  鈴木浩太郎   39番  高林龍治         40番  内田幸博   41番  桜井祐一         43番  今田欽也   44番  鈴木育男         45番  中村勝彦   46番  柳川樹一郎        47番  酒井基寿◯出席説明員   市長         鈴木康友   副市長        古橋利広   副市長        伊藤篤志   危機管理監      山名 裕   企画調整部長     寺田賢次   総務部長       鈴木利享   財務部長       神門純一   市民部長       岩井正次   健康福祉部長     高林泰秀   健康福祉部保健所長  西原信彦   こども家庭部長    兼子いづみ  環境部長       杉山悦朗   産業部長       安形秀幸   都市整備部長     河合勇始   土木部長       倉田清一   市民部文化振興担当部長                                村木恵子   産業部農林水産担当部長       企画調整部参事(秘書課長)              鈴木 要              朝月雅則   財務部次長(財政課長) 内藤伸二朗  教育長        高木伸三   学校教育部長     花井和徳   水道事業及び下水道事業管理者                                鈴木 勲   上下水道部長     刑部勇人   消防長        牧田正稔   監査事務局参与(監査事務局長)              宮地庸次-----------------------------------   監査委員       鈴木 充◯出席議会事務局職員   事務局長       湯澤 久   事務局次長(議事調査課長)                                山本 泉   議会総務課長     小宮山敏郎  議会総務課専門監(議会総務課長補佐)                                岩本 篤   議事調査課専門監(議事調査課長補佐) 議事調査課主幹(議会運営グループ長)              大橋臣夫              鈴木克尚   議事調査課主幹(調査広報グループ長) 議事調査課副主幹(政策調整グループ長)              鈴木啓友              青葉陽亮   議事調査課主任    上田晃寿   議事調査課主任    村松拓也-----------------------------------     午前10時開議 ○議長(太田康隆) ただいまから、本日の会議を開きます。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 本日の日程に入ります。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程のとおりであります。 最初に、日程第1会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第78条の規定により、9番高林修議員、24番斉藤晴明議員、40番内田幸博議員を指名いたします。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 次に、日程第2一般質問を5月31日に引き続き行います。 最初に、8番戸田誠議員。(拍手)     〔戸田 誠議員登壇〕 ◆8番(戸田誠) 皆さん、おはようございます。 8番自由民主党浜松所属の戸田誠です。自分なりの精いっぱいの質問をさせていただきます。それでは、通告書に従って質問をさせていただきます。 まず、質問の1番目は、児童相談所の課題及び取り組みの状況について、兼子こども家庭部長に質問いたします。 次世代を託す子供に心身ともに健やかに育つ環境を整えることは、我々大人の責務でありますが、現在の子供を取り巻くさまざまな問題の中で、いじめや体罰とともに、児童虐待が深刻な問題になっています。虐待は待ったなしの対応をしなければ、取り返しのつかない事態となりかねません。子供たちが、やむにやまれず自分の命を絶つ決断をする、または虐待により死に至る、そんな最終段階にならないように、学校を初め周りの人々が注意深く子供の状況を把握することはもちろんですが、児童相談所の役割が非常に重要であると考えます。皆さんも御存じのとおり、児童相談所の役割はゼロ歳から17歳の者を対象に、児童に関するさまざまな問題について、家庭や学校などからの相談に応じること、児童及びその家庭につき、必要な調査並びに医学的、心理学的、教育学的、社会学的及び精神保健上の判定を行うこと、また、その調査、判定に基づいて必要な指導を行うこと、児童の一時保護を行うことなどが役割になっています。児童虐待の対応について、各区に設置されている家庭児童相談室など、基本的には各機関、各団体といかに機能、役割の分担を図り、相談に対する援助体制を構築して効果を高めていくことが必要であります。しかし、現在、児童相談所に来る相談件数は急増しています。拡大する役割任務を考えれば、今の児童相談所の要員体制で業務を遂行することは滞りを生む可能性が大きくあると考えます。虐待に対応することは、根気よく時間をかけ、計画を継続して対処することが効果的であるにもかかわらず、相談件数が増大することで、その計画が大幅に見直しを余儀なくされ、現場の方々の負担が増大するとともに相談者にも負担がかかることにもなります。そのことから、今後、児童相談虐待対応に対する児童相談所の業務については重要性を増すものと思われます。そこで、以下2点についてお伺いいたします。 1点目、本市の児童相談所における児童虐待に対する業務の課題と取り組みについてお伺いいたします。 2点目、児童虐待の対応については、関係機関が虐待に至る前の段階から見守りが必要な家庭の情報を共有し、各機関が協力して支援することにより、虐待の発生や深刻化を予防することも重要であると考えます。このため、児童相談所家庭児童相談室等さまざまな機関の連携が大切だと思われますが、本市としてどのような取り組みをしているのかお伺いいたします。 質問の2番目は、無形民俗文化財伝承活動の活性化について、村木文化振興担当部長に質問いたします。 本市は、広大な森林を初め、天竜川や浜名湖、遠州灘など豊かな自然環境に恵まれています。この豊かな自然環境が私たちの生活に潤いを与え、その恩恵及び敬いを形としてでき上がった無形民俗文化財が数多く連綿と受け継がれてきました。ひよんどりや田楽、横尾歌舞伎など、国・県・市の文化財に指定されているものだけでも13件あり、各保存会の方々により貴重な伝統文化が継承されています。しかしながら、こうした無形民俗文化財は人々の生活の一部として伝えられていくものであり、地域活動や生活の変化の影響を非常に受けやすく、さらに伝承地域の多くが北区、天竜区の中山間地域にあり、少子高齢化や過疎化の進行した地域に存在しており、伝承者の確保が困難な地区も少なくありません。市長マニフェストには、民俗芸能など伝統文化を保存・継承するとあります。また、各保存会により構成される浜松市無形民俗文化財保護団体連絡会が設立されました。本年度から本格的な活動が進められるように聞いています。この連絡会により、お互いの問題点の洗い出し、及び解決方法を見出すことができれば、この会の意味合いは大きいものになると考えます。市内各地に残る無形民俗文化財は、本市の文化の多様性と豊かさを示す指標の一つであり、地域活性化の一翼を担うものと考えます。連絡会だけで考えるのではなく、市も陰となりひなたとなり支えていく必要があります。そこで、以下3点についてお伺いいたします。 1点目、浜松市無形民俗文化財保護団体連絡会の設立趣旨、活動の方向性及び市のかかわり方についてお伺いいたします。 2点目、近年、国でも、民俗芸能など文化遺産を活用した地域活性化支援策が展開されています。本市としても、国の事業を活用した積極的な取り組みが必要と思いますが、考えをお伺いいたします。 3点目、昨年度、寺野のひよんどりと遠州大念仏が東京のイベントで上演され、その様子がテレビ放映されるなど、本市の魅力ある伝統文化が全国に発信されました。また、まちづくりや観光の振興を狙いとして、全国規模の民俗芸能の催しが各地で行われています。こうした劇場やホールでの公開は、伝承者の意欲を高め、一般の方への理解を深めるだけでなく、効果的なシティプロモーション推進のためにも必要と思いますが、その考えがあるか、お伺いいたします。 質問の3番目は、浜松いなさインターチェンジを含めインターチェンジ周辺開発について質問させていただきます。 新東名高速道路が開通して1年余がたちました。開通前の高速道路利用交通量に比べ、約15%増加し、多くの方が新東名・東名高速道路を利用しています。三方原パーキングエリア舘山寺バス停付近スマートインターチェンジが設置されれば、本市には8カ所の高速道路のインターチェンジができます。本市にとっては大変ポテンシャルを高めるものであり、大いに期待するものです。浜松市民の多くが約20分以内でインターチェンジが利用できるようになります。しかし、8カ所にふえても、全インターチェンジ利用者数がふえなければ意味がなく、つくる必要はありません。浜松の玄関口にするためには、それぞれを特色あるインターチェンジにすることが必要であると考えます。特に、新東名高速道路でできたインターチェンジ及びスマートインターチェンジの周辺、またこれからできる予定の舘山寺スマートインターチェンジ三方原スマートインターチェンジは特色あるものにできる可能性が大いにあります。浜松浜北インターチェンジ周辺は阿蔵山の開発であり、ネオパーサ浜松スマートインターチェンジものづくり特区での開発が期待され、企業誘致が進む可能性が見えてきていますが、これも、もう少し企業が進出しやすいようにする役目が市にあると考えます。そこで、以下3点について質問いたします。 1点目は、伊藤副市長にお伺いいたします。浜松いなさインターチェンジ周辺開発は、将来展望が見えないところです。三遠南信自動車道と新東名高速道路のクロスする地域であるだけに、ポテンシャルは以前からあると誰もが認識しているだけに、展望が見えないことに地元住民はいら立ちに似た思いがあります。インターチェンジが開通すれば、発展する、人口がふえる、過疎化が解消されると夢を見ています。しかし、今現在は、その将来像が見えてきません。浜松いなさインターチェンジ周辺開発は新東名高速道路と三遠南信自動車道が交差するとともに、現東名高速道路からもアクセスできることから、三遠南信地域を初め他地域との連携に重要な拠点となるとともに、民間企業の内陸部への移転要請に応えることができる地域と考え、本市の都市計画マスタープランに定めた産業交流拠点として有効な地域と捉え、効果的な土地利用や民間企業の進出誘導など、最大限に活用できるよう関係機関との連携を強めていく考えに変わりがないかお伺いいたします。 2点目は、倉田土木部長にお伺いいたします。舘山寺バス停付近三方原パーキングエリアスマートインターチェンジとして連結許可申請をしていますが、今現在の状況はどうなっているかお伺いいたします。 3点目は、安形産業部長にお伺いいたします。舘山寺スマートインターチェンジは、観光誘客及びガーベラ等花卉生産促進等に期待できるインターとして申請していると聞きますが、インター出口への観光案内看板アクセス道路に花を飾り、観光地アピールをするソフト事業を開通するまでに計画実行する必要があると思いますが、その考えがあるかお伺いいたします。 質問の4番目、公共施設再編成について神門財務部長にお伺いいたします。 2000に及ぶ公共施設を対象に市が施設評価した結果、今後多額の維持費がかかるとの判断から383施設が廃止、管理主体変更及び譲渡が妥当と判断され、公共施設再編成が進められています。特に北区、天竜区の施設が対象になっています。本来、住民が管理すべき施設が、今まで市で管理していたものや役目を終えたもの、代替施設で運用できると考えるものが対象だと聞いています。確かに、以前は必要であったが今は必要でないもの、使用頻度が極端に低く、代替施設があるものについてはやむを得ないとも考えます。しかし、施設がつくられた経過には、その地域で必要があったからこそつくられた。また、地域住民だけでは維持管理ができないが、コミュニティーを円滑に維持していくには必要なものが多いと考えます。つまり、人口密集地では維持管理できるものも、過疎地域では維持管理できないことがあります。だからこそ、コミュニティーを考えたり、幾ら使用頻度が少なくても存在価値があり、必要なものもあると考えます。そこで、以下3点についてお伺いいたします。 1点目、現在、各自治会及び施設使用者と施設利用について検討会を開いていると思いますが、どのように進めているのか、お伺いいたします。 2点目、全ての施設が仮に廃止及び管理主体変更になった場合の削減される費用は幾らになるか、お伺いいたします。 3点目、管理主体変更に対し、受け入れ対象者及び団体が受け入れないと判断した場合の施設をどのようにするのか、また、その施設を廃止した場合にどのような影響があると考えているのか、お伺いいたします。 質問の5番目は、昨年も質問させていただいた鳥獣被害対策について、鈴木農林水産担当部長にお伺いいたします。 平成22年度から平成24年度までの第1期鳥獣被害防止計画が終了しました。防止計画ではイノシシ、猿、ニホンシカ、カモシカを対象鳥獣として対策を行ってきました。電柵、モンキードッグ、浜松地域集落鳥獣被害対策アドバイザー養成などを実施していただき、成果が上がっているものもあると聞きます。昨年は、イノシシ1681頭、猿152頭、鹿651頭など2904頭の捕獲成果が上がっていますが、いまだに生産者の悲痛な声は大きくなるばかりです。今は生産意欲をかき立て生産を続けている方々も、毎年毎年、鳥獣の餌をつくっているような状態が続けば、生産をやめてしまい、耕作放棄地がふえ、放棄地が鳥獣の餌場に、隠れ場になって人里に一層近づき、被害が拡大する悪循環にならないようにしなければなりません。決して生産者の方々は鳥獣捕獲を好きこのんでお願いしているわけではなく、農産物への被害が減少することを望んでいるだけです。ですから、みずから捕獲に出向くことを考えていません。守るが基本です。その守りをもっと簡単に、しかも数多くできないかと考えています。また、近年、鳥獣にとって人は天敵ではなくなり始めていると考えます。国道付近でも猿を見かけるようになり、私は見かけるたび車から駆けおり、猿を追いかけ、人は怖いものと意識づけるように心がけていますが、猿もよくわかっていて、一度脅かしてもすぐに立ち去ることを承知していて、一度は隠れるものの必ず戻ってきます。少人数で追いかけて意識づけをさせようとしてもだめで、大勢で追い払いをしなければ意味をなしません。大変なことだと思います。しかし、鳥獣被害は、天竜区、北区の中山間地域だけのことではありません。平野部における農地や家庭菜園でも、ハクビシンの被害が近年増加傾向にあり、収穫直前に丹精込めて育てた野菜などが食べられてしまうのです。全国の事例には、イノシシが住宅街のごみ集積場を荒らしたりするケースもあると聞いています。このようなことから、鳥獣被害対策は農作物にとどまらず、今や生活被害の側面からも、市域全体で認識しておく必要のある分野ではないかと感じています。そこで、以下3点についてお伺いいたします。 1点目、鳥獣被害防止計画によって、いろいろな対策を実施してきましたが、鳥獣被害対策の成果についてお伺いいたします。 2点目、第1期鳥獣被害防止計画が24年度で終わっていますが、25年度以降の第2期計画がどのようになっているかお伺いいたします。 3点目、被害を受けている生産者が自分の畑周辺にみずからわなをかけるなどして、自分の畑は自分で守ることで、集落・地域が効率的な捕獲活動を図っていく上で、市として支援できることはないかお伺いいたします。 質問の6番目は、浜松市廃棄物処理施設の設置等に係る紛争の予防と調整に関する条例について、杉山環境部長に質問させていただきます。 浜松市廃棄物処理施設の設置等に係る紛争の予防と調整に関する条例が、大規模な条例改正がなされてから約3年が経過しました。この条例は、設置計画者事業計画の説明、安全対策、運用計画等々を住民に正しく説明し、住民に理解を求めるものとし、地域住民としては、事業計画を正しく理解するために、それに対する不安、影響について質疑など円滑に協議できるための条例です。最初の案件が奥山産業廃棄物最終処分場計画で、条例にのっとり、地元住民と設置計画者との協議が進められています。平成23年11月議会で私が一般質問で、設置計画者から第2回見解書の提出を待っている状況であると述べてから1年半が経過しましたが、その後、大きく状況の変化はありません。地元では、奥山地区環境保全対策協議会を立ち上げています。現在は、この協議会と設置計画者と市の3者で説明会の実施についての協議を何回となくされているようですが、説明会までに至っていないのが現状です。この状況は、多くの地域住民からすると、情報が少なく、心配する声が多く聞かれます。そのため、奥山地区環境保全対策協議会では、奮戦記と題して、現状及び経過などを記載したものを発行して地域住民に説明しています。しかし、みずからの声、考えで、不安や影響について質疑することができないこと、情報を得られないことにより、不安を解消できないでいます。条例に基づき、市及び設置計画者は最大限の努力をして地域住民の不安を解消すべきです。そこで、以下2点についてお伺いいたします。 1点目、奥山産業廃棄物最終処分場計画で条例が適用されていますが、ここまでの経過の中で条例が適用になっての成果及び課題があるか、お伺いいたします。 2点目、第2回見解書が提出されてから約1年、第2回見解書説明会が開催されていないが、どうしてこのようになっているのか、また、今後、市としてどのようにかかわりを持ち、進めていくのかお伺いいたします。 以上、御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(太田康隆) 質問に対する当局の答弁を求めます。     〔伊藤篤志副市長登壇〕 ◎副市長(伊藤篤志) 皆様、おはようございます。 第8番自由民主党戸田誠議員の御質問にお答えいたします。 御質問の3番目の1点目、浜松いなさインターチェンジ周辺の開発についてお答えいたします。 浜松いなさインターチェンジ周辺は、人と物が行き交う広域交通の要衝であり、産業が発展する可能性を有しています。今後、新東名高速道路の愛知県区間が平成26年度に供用開始される予定であり、三遠南信自動車道の整備が進めば、本地域の重要性はさらに高まるものと期待されております。このようなことから、本市ではこの地域を企業の内陸部への移転要請にも応えることのできる産業交流拠点として位置づけております。今後も、効果的な土地利用や民間企業の進出の可能性を検討するとともに、物流拠点の立地など幅広く視野を広げ、インターチェンジ周辺を最大限に活用できるよう、NEXCO中日本など関係機関との連携を強めてまいります。     〔兼子いづみこども家庭部長登壇〕 ◎こども家庭部長兼子いづみ) 御質問の1番目の1点目、本市の児童相談所の課題と今後の取り組みについてお答えいたします。 本市の児童虐待への対応は近年増加しており、特に24年度は468件と前年度比で1.8倍となりました。また、子供の安全確保のために一時保護を行うケースも増加しております。虐待対応は緊急を要する業務であり、保護者の対応には困難を伴うものが多く、通常の児童相談を含め、複雑多様化する業務に適切に対応することが求められております。こうしたことから、今年度、児童虐待の通報に機動的に対応することを目的として、初期対応グループを設置いたしました。初期対応グループ児童福祉司、指導主事、保健師、警察官OB等で構成し、訪問調査や保護者への対応、子供の一時保護等を行います。初期対応グループがかかわった後、継続的な支援が必要な場合は、地区担当の児童福祉司に引き継ぎます。グループを設置したことにより、虐待対応に関する役割分担の明確化と初期段階での迅速な対応が可能となり、取り組みの強化が図られました。今後におきましても、適切な児童相談児童虐待への対応に努めてまいります。 次に、2点目の虐待対応における関係機関の連携についてお答えいたします。本市では、各区に浜松市要保護児童対策地域協議会を設置し、児童福祉、保健医療、教育、警察、司法、人権擁護等の子供を取り巻く庁内外の機関と連携を図り、虐待の早期発見や予防に取り組んでいます。また、こうした取り組みに加え、ことし4月に設置した児童家庭支援センターは、地域・家庭からの相談に対応するほか、各関係機関の連携が円滑になるよう調整機関の役割を担っています。これにより、虐待予防の体制を強化いたしました。今後におきましても、さまざまな関係機関との連携を深め、児童虐待の発生や深刻化の予防に取り組んでまいります。     〔村木恵子市民部文化振興担当部長登壇〕 ◎市民部文化振興担当部長(村木恵子) 次に、御質問の2番目の1点目、浜松市無形民俗文化財保護団体連絡会についてお答えいたします。 本連絡会は、無形民俗文化財に指定されている市内の全ての保存会のほか、農村歌舞伎保存会や遠江のひよんどりとおくない連絡協議会を合わせて20団体が参加し、本年3月27日に市長出席のもと、初めて全市的な連絡会が立ち上がりました。本市は民俗芸能の宝庫であり、数多くの貴重な民俗芸能が伝承されております。しかしながら、とりわけ中山間地域においては、少子高齢化や過疎化により後継者不足が深刻化するなど、無形民俗文化財を取り巻く状況は厳しさが増しております。こうしたことから、この連絡会は、市内の保存会が相互の連携を深め、それぞれの活動に関する情報を交換しながら伝承活動の活性化を図ることと、豊富な民俗芸能を広く市民に周知することを目的としております。今後の活動としては、具体的には、会報等情報誌の発行と、講演会、シンポジウム、ワークショップ等の開催が検討されています。 次に、市のかかわり方でございますが、国・県の無形民俗文化財についての最新の情報を初め、他都市での活性化の事例や、民間の助成制度を紹介するなど、市は連絡会と国や県、助成団体等をつなぐパイプ役となり、連絡会を支援してまいります。 続きまして、2点目の国の支援策の活用ですが、これまでも文化庁の支援事業を活用し、保存会が市と協力して、北区と天竜区にまたがる国指定重要無形民俗文化財、遠江のひよんどりとおくないと、天竜区佐久間町の浦川歌舞伎の映像記録を作成し、伝承者への所作の継承と民俗芸能の記録保存を図りました。本年度も保存会が国の事業を活用できるよう、市としても積極的に支援してまいります。 次に、3点目の民俗芸能の積極的な公開についてですが、合併以降、毎年、市内の民俗芸能の保存会が外部公演等に出演しています。昨年度は、遠州大念仏保存会が東京のNHKホールで行われた地域伝統芸能まつりに出演し、本年度は、川名ひよんどり保存会が東京の日本青年館で行われる全国こども民俗芸能大会に出演することが決定しています。このほか、西浦田楽保存会と横尾歌舞伎保存会も関西での催しに出演されると聞いております。市としては、本市の無形民俗文化財の特色を主催者へ積極的にアピールして出演に結びつけるとともに、出演団体と主催者との連絡調整などの支援もしているところでございます。民俗芸能を劇場やホールで公開することは、市民のみならず全国の皆様が浜松の文化を理解する重要な機会となり、市の文化振興にとっても大きな意義を持つものと考えております。このたびの無形民俗文化財保護団体連絡会の発足を受け、活性化の機運が高まっております。市といたしましても、連絡会とともに、本市の民俗芸能の価値や魅力を大いに発信し、次の世代に継承できるよう、各団体の活動を積極的に後押ししてまいります。     〔倉田清一土木部長登壇〕 ◎土木部長(倉田清一) 次に、御質問の3番目の2点目、舘山寺及び三方原のスマートインターチェンジの連結申請状況についてお答えいたします。 昨年12月に国土交通省を初め静岡県や中日本高速道路株式会社と本市などで構成する浜松市スマートインターチェンジ地区協議会を設立し、実施計画書の取りまとめなど計画の具体化を進め、先月16日に国土交通大臣へ高速道路と一般道路を結ぶための連結許可申請書を提出いたしました。引き続き事業の実施に向け、地元や関係機関との協議を進めるとともに、連結許可を受けた後、平成28年度の供用開始を目途に事業を推進してまいります。     〔安形秀幸産業部長登壇〕 ◎産業部長(安形秀幸) 次に、御質問の3番目の3点目、舘山寺スマートインターチェンジ開通による観光地をアピールするソフト事業について、お答えいたします。 新東名高速道路の一部開通と浜松いなさインターチェンジなど新たな3カ所のインターチェンジの開設は、本市の観光誘客に大きな追い風となり、本年ゴールデンウィーク期間中のフルーツパークやフラワーパークなど、主な観光施設の入場者数は、前年同時期と比較して25.1%増加いたしました。こうしたことから、現在申請中の舘山寺スマートインターチェンジが実現した場合には、観光客の利便性や回遊性がさらに向上し、舘山寺温泉や奥浜名湖地域などの観光誘客にとりまして非常に大きなチャンスになるものと考えております。舘山寺インターチェンジはもとより、既存のインターチェンジへのわかりやすい観光案内看板の設置や周辺地域の特色を生かしたおもてなしなどの取り組みは、誘客を進める上で大変重要であると考えられますので、今後さまざまなソフト事業について幅広く研究してまいります。     〔神門純一財務部長登壇〕 ◎財務部長(神門純一) 御質問の4番目の1点目、公共施設再編に関する検討会の状況についてお答えいたします。 公共施設の再配置については、平成23年度に作成した公共施設再配置計画に基づき、丁寧な説明をしながら廃止などに向けた調整を行うよう施設所管課に依頼し、順次、利用者や関連団体等との協議を行っております。また、必要に応じて説明会や勉強会を開催し、影響の大きいものについては、区協議会への協議を経て具体的に再配置を進めている状況です。 次に、2点目の383施設の廃止・管理主体変更を行った場合の経費削減についてお答えいたします。平成26年度末までに削減することとした383施設の削減効果は、年間のランニングコストで約3億円、向こう50年間の更新改修経費で約900億円の削減になると試算し、公表したところでございます。 次に、3点目の管理主体変更ができない施設の対応と廃止した場合の影響についてお答えいたします。管理主体変更とした施設は、利用実態などから市の公共施設としては不要と判断した施設であります。しかしながら、単に廃止とした場合、利用者の皆様への影響が大きいことから、土地・建物の無償貸し付けにより、地元の自治会などが管理していただけるならば存続することを可能としたものでございます。したがいまして、管理主体変更ができなかった場合、原則としては廃止を検討することとしております。今後、調整の結果、廃止となる施設については、利用できる施設が遠くなるなど、利用者の皆様にとって少なからず影響があると考えております。しかしながら、これまでにも答弁しておりますとおり、将来の行財政運営を考えた場合、全ての施設をこのまま維持し続けることは極めて困難であり、市民の皆様に御不便をおかけすることになりますが、将来負担の軽減のため、施設削減は避けて通れないものであります。地域や利用者の方々に、こうした市の方針や個々の施設の利用状況などを丁寧に御説明し、御理解を得ていきたいと考えております。     〔鈴木 要産業部農林水産担当部長登壇〕 ◎産業部農林水産担当部長(鈴木要) 次に、御質問の5番目の1点目、鳥獣被害対策の成果についてお答えいたします。 平成22年3月に設置した本市、県、猟友会、各森林組合、農業協同組合を構成員とする浜松地域鳥獣被害対策協議会の事業として、農作物を野生動物による被害から守るため、防護柵の設置やわななどで捕獲及び駆除してまいりました。特に、平成22年度から24年度に、被害の多い天竜区佐久間町や北区引佐町にあります集落など、14カ所の地区を被害軽減対策のモデル集落に指定し、鳥獣被害対策のアドバイザーが技術的支援を行い、集落の皆さんが中心となって、みずから電気柵やネットフェンスを設置したほか、モンキードッグを導入して被害を防止することができました。このような取り組みにより、周辺集落でも、地域住民の皆さんが自発的に勉強会を開催し、集落全体での被害防止に取り組む意識が高まってまいりました。この成果としまして、平成22年度に策定しました第1期鳥獣被害防止計画における平成21年度被害実績の20%を減少とする軽減目標に対し、被害面積で21%の減、被害金額では33%の減となり、目標を達成しております。 続きまして、2点目の平成25年度以降の第2期鳥獣被害防止計画でございますが、被害が拡大しているハクビシンやタヌキ等を新たに有害鳥獣として追加しております。また、被害軽減目標は平成23年度の被害に対し、被害面積、被害金額ともに20%の減少としています。 続きまして、3点目の市の支援策ですが、地域から一人でも多くの畑を守るべき当事者が、自分の畑は自分で守るという自衛の精神のもと、被害防止活動に取り組むことが一番効率的な防止対策につながるものと考えます。その中で、わなによる捕獲に必要な箱わな等の購入に当たって市で補助するとともに、浜松地域鳥獣被害対策協議会による捕獲活動に対しましても支援してまいります。また、地域として持続性のある被害対策を実践していけるよう、動物愛護にも配慮した形で、世代を超えて、年齢に応じた鳥獣被害対策についての学びの場を提供し、啓発を図っていくよう努めてまいります。さらに、農林産物に被害を与える野生鳥獣の捕獲につきましても、3年間の時限でありますが、捕獲頭数の増や報奨金単価を増額して支援してまいります。     〔杉山悦朗環境部長登壇〕 ◎環境部長(杉山悦朗) 御質問の6番目の1点目、条例改正後の成果と課題についてお答えいたします。 改正条例の施行後に提出された事業計画の件数は、設置者の都合により取り下げられた1件を除き3件ございます。そのうち、奥山の最終処分場計画以外の2件は、設置者と住民との合意形成がされ、条例手続の到着点となる環境保全協定が締結されております。この条例の趣旨は、廃棄物処理施設設置後においても不安のない生活が営めるよう、事業計画に住民意見を反映することでございますので、協定が締結された2件の計画につきましては、条例改正の目的が達成され、成果が得られたと考えております。奥山の処分場計画につきましては、いまだ住民理解が得られず協議継続中であり、条例手続の終了に至っておりません。しかしながら、これは条例の不備によるものではなく、設置者と住民双方が合意形成のために十分な時間をかけて協議を重ねているからでございます。こうしたことから、現在のところ、条例改正の目的は十分に果たされていると考えておりますが、改正後の事案が少ないということもございますので、今後、新たな事案に対応していく中で、課題があれば必要な対策を検討してまいります。 次に、2点目の第2回見解書説明会の開催についてでございますが、条例の規定では、設置者は見解書の提出から30日以内に説明会等を開催し、見解書の内容についての周知を図らなければならないとされております。したがいまして、昨年5月に設置者から提出された見解書に対する第2回の見解書説明会が既に開催されているべきですが、現在まで開催されていない状況でございます。未開催の理由につきましては、設置者と住民代表者との間で、断層や地滑り等の地盤安定性についての説明に関して、お互いが納得できるまで協議を続けているため、時間を要しているからでございます。こうしたことから、現在、設置者、住民代表者及び市で構成する3者協議会におきまして、見解書説明会の早期開催に向けた協議を重ねております。今後、市といたしましては、その結果を踏まえながら説明会の開催時期や説明内容等について調整をしてまいります。また、学識経験を有する調整委員から引き続き御意見をお伺いする中、公平な立場に立って設置者と関係住民に対して指導・啓発に努め、合意形成を目指してまいります。 ◆8番(戸田誠) 議長、8番。 ○議長(太田康隆) 8番戸田誠議員。     〔戸田 誠議員登壇〕 ◆8番(戸田誠) ただいまは私の質問に対して、御答弁ありがとうございました。 それでは、時間もありますので、私の意見・要望を述べさせていただきます。 公共施設再編成については、私は、以前から、公共施設利用の必要性、公平性とは何だろうと疑問に思うことがあります。施設の利用者数・稼働率などがよく話題になります。しかし、それだけで必要性、公平性の基準としてよいのでしょうか。利用者の施設までの距離、移動方法、施設の周りの人口なども基準の中に入ってもよいのではないでしょうか。施設まで2キロメートルで行ける人と20キロメートルかけて行かなければ利用できない人が公平なのでしょうか。また、公共交通が1時間に何本もある人と、1時間から2時間で1本の人が公平なのでしょうか。利用者数や稼働率ではなく、その施設の周りの人口を利用者数で割る計算値を利用率として、その施設の必要性を導き出す考え方もあるのではないでしょうか。例えば、中心住宅街の中にある施設ならば、周りに10万人いるとします。その施設の利用者が1000人とすると、その利用率は1%です。周りの人口が5000人で利用者が50人であれば、同じ1%の利用率ではないでしょうか。見方を変えると、その施設がその地域に必要なもので、目的は達成されていると考えられます。逆に言えば、1000人しか利用していない施設となれば、その施設も廃止という考え方もあるかもしれません。また、トイレなどは地元の人には必要なくても、そこを訪れる人には必要なものもあります。それがなくなることで、地元に大変な迷惑が発生することもあります。維持することが大変であることは理解できますが、なくなってしまってから、もう一度つくるとなればもっと大変です。迷惑なことが起きた時点で、市がしっかりと対処することが必要不可欠であります。施設を残すことで地域のポテンシャルを維持することができ、定住化対策になるとも考えます。極端な話も出しましたが、施設を必要と住民は思っていますが、維持管理費を捻出できないと考えています。現在の状況では、多くの施設が廃止になってしまいます。管理主体変更及び譲渡と市が判定していることは、市もその施設そのものは必要なものと判断したからでしょうから、多くの経費削減が望めるならば、多少は支出があってもよいのではないでしょうか。もう一度、地域住民とよく話し合っていただき、利用者が受け取りやすい状況づくりを強くお願い申し上げます。 インターチェンジについて。浜松いなさインターチェンジは、引き続き開発の可能性の研究調査をお願いいたします。高速道路のインターチェンジが8カ所ある、この優位性を利用しない手はないと考えます。浜松いなさインターチェンジ及び舘山寺バス停付近スマートインターチェンジは観光の玄関口の役割もあり、花で飾り、おもてなしをすることにより、花と緑のまち浜松をよりPRできると考えます。そんな沿道を飾る担い手として、今、花の会や浜松市花いっぱいコミュニティ緑化連絡協議会等が活躍していただいています。特に引佐は旧引佐町時代から、緑と花のまち引佐で特色ある活動を独自の考え方を持って盛んに行われてきました。この特色ある活動が模範であるべきで、他と比べると違う活動だからといって活動が低迷する方向へ向かうことには大きな違和感を持ちます。花と緑のまち浜松を掲げるならば、ボランティアだから資金的援助をしないのではなく、市の意向を積極的に活動している団体と捉え、さらに活発化させるために市としてもっと支援していくことが必要であると考えます。特色あるインターチェンジをつくることが誘客につながりますし、浜松を発信することができます。個々を大切に伸ばし、特色ある地域の集合体が浜松の特色であるようにすることが大事だと考えます。 鳥獣被害について。質問でも述べたように、生産者は守りが基本です。しかし、わなを仕掛けるにしても、資格等いろいろで制約があり、自由に仕掛けることができません。鳥獣被害を防ぐには数多くわなを仕掛けることで成果が上がると考えます。今まで成果が上がっている方法の中にも、問題点のある方法があると聞きます。よく検討していただき、よりよいものにしてください。住宅街の1頭が出現する対策を、今、何百頭を相手に奮闘している人々がいるということを認識して、今、被害に遭っている方だけのことではなく、いつ何どき自分の身に降りかかるかもしれないと思って対応をお願いします。また、新しい試みとして、猟をする人の減少対策として、猟解禁期間に準公務員資格で常に猟をしていただく制度を構築できないかと考えます。また、鳥獣に発信機をつけて人里近くに来る鳥獣を事前に防御する、また、生態系の把握をし、いつどこで猟をすれば効率よく駆除ができるなどの方法も進めていただきたいと思います。 児童相談所について。虐待に遭っている子供たちは、本来、一番守ってくれるはずの身内から虐待を受けます。児童相談所に相談があるときはかなり深刻な状態です。子供たちの精神的ダメージがどれだけのものか、私たちにははかり知れないものがあると考えます。また、相談の初期段階が一番肝心で、対応に力を入れないといけない段階であると聞きます。そこで、今年度から初期対応グループが結成されたことは大変よいことです。今後の活動に大きな期待をします。また、本来、児童相談所へ相談がないことがよいことで、事前に芽を摘むことが必要です。そのことを考えると、今年度から設置された児童家庭支援センターの役割は非常に重要で、子供たちのダメージを少なくすることに期待します。ダメージは大きければ大きいほど引きずってしまうと考えます。将来ある子供たちが健やかに生活できる環境をつくることが望まれ、そのためにも、関係各機関と連携を密にして早期対応ができることを望みます。 条例については、見解書説明会が約1年間開催されていないことは、調整をしているにしてもいかがなものかと考えます。正直、地元住民が無茶な要求をして調整が難航しているなら理解もしますが、設置計画者が住民の要求に応えられず延期になっているとしたら問題なのではないでしょうか。最終処分場は一時期だけの問題ではなく、未来永劫その地の問題となるものです。ですから、慎重にかつ繊細に対処していただきたいです。断層や地滑りの問題で調査に時間がかかるとしたら、計画が未熟であると評価するべきではないかと感じます。設置計画者にとっても、市が設置できる可能性を示すことにより多くの資金を投入し続けることになり、企業にとっても悪影響であると考えます。市も調停委員の意見をよく聞き判断して、助言してあげることも大事ではないでしょうか。 無形民俗文化財保護団体連絡会についてですが、続けることの大変さ、続けることの思いを大切にしていただきたいと思います。担当部局が懸命に支援していただいているので、うれしく思いますが、担当部局だけでなく、市全体での支援を引き続きお願いいたします。 住民が主役とするならば、黒子や大道具や小道具や呼び子や世話役が、主役が演じやすいようにすることが必要であります。市役所は市民に役立つところであると市長も新規職員に訓示していただいたことは、そのとおりであります。ぜひそのことを実現していただきたいと思います。今の市役所の方向性は、民魂民才であると思います。つまり、民間の考え方・基準で民間の方法を取り入れていると思えます。私は、官魂民才でお願いしたいと思います。公務員の魂は忘れないでほしいです。お金のことばかりを基準に考えず、市役所は何をするべきところかをもう一度見詰め直してほしいと思います。民間のよいところは取り入れながらも、肝心かなめのところは忘れないでほしいとお願いし、私の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(太田康隆) 次に、46番柳川樹一郎議員。(拍手)     〔柳川樹一郎議員登壇〕 ◆46番(柳川樹一郎) 今回の質問は少人数で、もう既に私は6人目ということで、ちょっと寂しい思いをしながらここに立たせていただきました。6人目でトリということですが、飛んだ経験がないものですから、どうなるか、私はその先がわかりませんけれども、一生懸命、昨日つくった作文を頑張って読んでまいりたいと思います。 1番目の質問は、本市の東第1地区・第2地区土地区画整理事業における住居表示について伺います。 昭和62年度に、都心の業務機能を高めるため、JR浜松駅の東北部に近接する密集市街地において、53ヘクタールに及ぶ地帯で進められた土地区画整理事業が完了いたしました。市街地は整然と美しく整備され、都心にふさわしいまちが実現しました。しかし、この事業に伴う街区方式の住居表示事業によって、昔から親しまれている由緒ある町名の幾つかが消えてしまったことは大いに疑問を感じている次第であります。住居表示の重要性は理解しますが、旧町名をなくしてしまうことは、疑問どころか不自然に思っております。浜松という城下町は、歴史上大切な地名がたくさん残っています。馬込川を挟んで東側に木戸町があり、この町は浜松城下町の東に木戸門があったことを示しているものです。また、馬込町は、東海道を往来していた人馬が木戸を通り、馬をとめたところが馬込となり、そしてそこに新しい町ができたから新町となったと聞いております。また、そこに流れている川が馬込川です。安藤広重の東海道五十三次の版画は有名です。浜松と記された1枚には、堤の際に松の木が1本、そこにたばこを吹かして一服をしている馬子や地元の人、そして旅人一人、風情のある風景であります。まさに松江の名のとおりではないですか。このように、歴史が物語っている大切なことを無視してはいけないものです。現在の地図上には、馬込町、新町、松江町の町名がなくなってしまっています。疑問を感じているのは私一人だけではないと思います。まして、浜松まつりには、町名が消えたにもかかわらず、旧町名で参加しています。このような実情をどのように考えるか。そこで、提案です。中央何丁目何番何号の後に旧町名を織り込んではどうかと思い、総務部長にお伺いします。 2番目の質問は、三世代同居世帯に対する支援策について伺います。 多くの家庭が大家族で暮らしていた昔と違い、現代の日本においては核家族化が進んでいます。子育ての一部を担ってくれるおじいちゃんやおばあちゃん、兄弟の存在がないため、母親の育児の負担は大きいものです。まして、男女共同参画社会と標榜しているものの、その実態はいま一つです。このようなこともあり、母親の役割は大きく、母親の社会からの孤立が進んでいます。母親は子供の数が少なくなっても閉塞状況に置かれ、一人苦しんでいると言われております。子供の養育や育成の面において、大切な時期を家族で慈しみながら子育てをすることは大変重要かと考えます。格言に「三つ子の魂百まで」と言われます。乳飲み子は、母親や家族の人肌、温もり、言葉のかけ方やあやし方など一つ一つが子育てであります。高齢社会の点からも、お年寄りが子や孫と同居することがどれだけよいものか、はかり知れない意味深いものがあります。高齢者の点については、野尻議員の質問で対応しているもので、私からは触れないでおきます。そこで、子育ての意味合いの中、祖父母などと同居することにより、母親の負担の軽減や祖父母からの人の原点に沿う教えなど、いろいろな支援が受けられている。また、小・中学校に通う子供の成長過程においても、正しい導きに大変な役割を果たしているものではないかと思います。その大きな役割を果たしているにもかかわらず、同居世帯の児童は、放課後児童会には加入できないというリスクがあり、また保育園に入園するときの審査にもリスクとなり、不公平だと思いませんか。このような背景において、同居世帯に対する子育て支援や、公平を保つため支援策はないか、兼子こども家庭部長にお伺いいたします。 3番目の質問は、本市の観光行政への取り組みについて伺います。 現代社会にあって、観光の視点や誘客、そして宿泊に対してのニーズの変化は著しく、また、海外からの観光客への対応等のいろいろな策を講じなければいけない時期が来ているものではないかと思います。さらに、世界中が世界遺産ブームに沸いています。静岡県でも同様、この6月には富士山が世界遺産に登録される見込みとなっております。静岡県にあって、この世界遺産登録の絶好のチャンスを見逃すわけにはいきません。テレビで放映される連続ドラマなどによる地域おこしによる観光なども手がけていくことが必要かと思われます。これからの地域おこしにつながるドラマの作成など、仕掛けを講じなければいけないものです。例えば、本田宗一郎を物語とするものや山葉寅楠、そしてテレビジョンの発明者高柳健次郎など、浜松を発信する大事な人物がおります。また、歴史的に見るならば、木下藤吉郎、堀尾吉晴、徳川家康、徳川信康、徳川秀忠、築山御前、宗良親王など、その素材がたくさんあるものでございます。また、このほかにも地域には、先ほどの話でありましたけれども、浜名湖を初めとした自然、ものづくり産業を生かした観光、そして、花、食など、日本一の観光資源を抱えている地域と言っても過言ではないかと思います。これらの観光資源と近隣市町との連携による取り組みが、誘客促進につながることと思われます。そこで、以下2点について安形産業部長に伺います。 本市を訪れる宿泊客とその動向について伺います。さらに、観光客の誘客対策はどのように取り組んでいるのか。また、中距離範囲の市町との連携による取り組みについてお伺いいたします。 4番目は、教育の原点についてであります。 最近、教職員による不祥事や体罰事件、また児童・生徒間のいじめ問題など、教育にかかわる問題が目につく状況にあります。また、私がふだん小・中学校の様子を見ていると、学校で教えることと家庭で教えることが身についていないように感じることがあります。例えば、挨拶です。挨拶は人と人との一番身近なコミュニケーションです。その挨拶がどのようなものか理解されていないと同時に、親からも教えられていない。挨拶は、朝起きておはよう、もしくはおはようございます。昼間はこんにちは、晩はこんばんは、寝るときにはお休みなさいと一声かけるのが私は常識と思いますが、そうではないように感じ取られているようです。親であるならば、子供の様子を見て挨拶することで、子供の様子やぐあいが観察できるものです。観察することが親の責任です。先生としては、児童・生徒の様子を観察する。そこで感じたことを先生として指導に置きかえていくことが大切と思います。共同生活をしている中での挨拶は、長い人生にとって欠くことのできない礼儀なるものです。しっかりと正しく指導しなければいけないものです。そのときに必要なものが、先生としての人格ではないかと思います。人格は努力して変えられるものではないかもしれません。人柄という言葉に置きかえれば、円満な人格の完成を目標としているか、教育者として資質・品格を高めようと努力されているかであります。よくも悪くもとれるものに、先生が通勤してくるときの服装であります。カジュアルという言葉で片づけてしまいますと、それまでですが、トレーナーやふだん着のままの出勤はないと思います。先生としての品格を備える努力が必要です。 ことしから、教員免許状更新講習が浜松市教育センターで実施されることになりました。高木教育長は、「自分が教師という誇りがない。責められたら謝ればいいという感覚で過ごされたら、子供からどう見えるか。園長や校長として何をしていかなければならないか考えてほしい。」と不祥事の撲滅を訴えられています。免許更新講習では、厳格な対応をしてほしいものです。しかし、人の評価を減点評価方式で見ると、教員そのものが疲弊することにつながりかねません。人は褒めて育てるものです。プラス思考が必要です。成果が評価されれば、やりがいを感じられることになります。人は感謝されることを感じると、よりモチベーションが高められることになります。現在の教育の実態はどうか。私の思いからは、想像を絶するものです。教職員ばかりでなく、市職員全体に言えることです。その点、弱者である障害者はどうであるか。近年増加傾向と言われている障害者についてお伺いいたします。 発達支援教育の実情は、現在どのようなものか、詳しく知りたいものです。一例ですが、発達支援学級の子供たちが、学校内でけなげに頑張って花壇の植えかえをしている姿に爽やかさを感じました。一心不乱に土と向き合い、マリーゴールドを植えていました。そこに私が通りかかったときです。こんにちは、大きな声で一言です。私は本当にうれしかったものです。一般の子供たちに言ってもなかなか聞かないことを、何気なくさっと言ったものです。素直ではつらつとしていました。誰が指導しているのかな、この子供たちは幸せな学校生活を楽しんでいるなと思った次第です。私は、以前から市立の高等特別支援学校を標榜しているものです。しかし、市長は、ノーマライゼーションの観点から、公平にして特別なとり方をするべきではないと考えていると言います。わからないではありません。これらのことを踏まえ、以下5点について高木教育長に伺います。 1点目は、教職員の人格の形成及び資質・品格の醸成について伺います。 2点目は、発達支援教育の実態はどのようなものか。また、対象児童・生徒数はどうか。さらに、教師の数は満たされているのか伺います。 3点目は、発達支援学級在籍生徒の進路指導について、県立の高等特別支援学校との連携はどうなっているか伺います。 4点目は、発達支援学級を置く学校を増設する考えはないか伺います。 5点目は、幼稚園、小・中学校における発達支援指導者の増員計画について伺います。 5番目の質問は、教育センター新築移転について伺います。 教育センター新築移転が本格的になりました。私が思うことは、ここにおられる皆様も同様に思われますが、あえてお聞きいたします。政令市の教育は、都市間のステータスと見られるのではないかとやゆする声もあります。そこで、3点、花井学校教育部長にお伺いいたします。 1点目として、政令指定都市にふさわしい教育センターの建設について伺います。教員の資質の向上や教育のレベルの向上などの点からも、新しい教育センターは政令市にふさわしい風格を備え、浜松市の教育に見合うものにしてはいかがかと思います。指導者講習を実施するとき、対象になる規模や施設の内容等、もろもろの点が充実したものでなくてはいけないものです。後になって後悔するようなものではいけません。 2点目としては、平成27年度に関東地区教育研究所連盟総会が浜松市で開催されると聞いておりますが、建設は間に合うものか伺います。 3点目としては、教育センター移転後の教育会館の施設利用などについて、本市はどのようにかかわるものか伺います。 最後になりました。かねてから懸案であった、地域としては悲願の質問をさせていただきます。6番目は、JR高塚駅橋上駅舎化事業と高塚駅北側土地区画整理事業について伺います。 平成3年に合併した可美村との合併建設計画の主な事業は、平成21年度に都市計画道路上島柏原線の整備が完成し、平成13年度には可美総合公園の整備が推進されています。可美村との合併から20年以上経過した現在、ようやく高塚駅橋上駅舎や南北自由通路の事業が着手されました。合併建設計画や浜松市都市計画マスタープランに位置づけられている高塚駅北側土地区画整理事業については、交通結節機能の強化を含め、地域の核となる拠点整備となることから、非常に重要な事業と考えているのは私が思うばかりではなく、地域住民もそのように思っているところであります。当初のまちづくり計画では20ヘクタール程度の大きな区域で検討していましたが、短期間で整備できる約2ヘクタールの区域で事業を進めるということを聞いております。そこで、以下3点について、河合都市整備部長にお伺いします。 1点目は、JR高塚駅橋上駅舎化及び南北自由通路事業の進捗状況や今後の見通しについてお伺いします。 2点目は、高塚駅北側の土地区画整理事業をどのように推進していくのか伺います。 3点目は、高塚駅北側地区は、土地区画整理事業とあわせて下水道整備などを行うよう検討していましたが、今回外れた区域の整備はどのように実施していくのかお伺いいたします。 とりあえず、ここまでです。 ○議長(太田康隆) 質問に対する当局の答弁を求めます。     〔高木伸三教育長登壇〕
    ◎教育長(高木伸三) 第46番自由民主党浜松柳川樹一郎議員の御質問にお答えいたします。 御質問の4番目の1点目、教職員の人格の形成及び資質、品格の醸成についてお答えいたします。 浜松の教育が目指すものは人づくりでございます。そのキーワードである心の耕しにおいて、教員は、未来ある子供たちの夢と希望を育み、正しい道を指し示す導き人であり、社会人としての常識や高い倫理観が身についている者であると捉えております。人づくりにあっては、はままつマナーに示すように、子供たちに生活の基礎基本を身につけさせることが教育の原点であり、そのためには教員が率先垂範していくことが必要となります。教員のさらなる資質向上を図るため、本年度新たに教員免許状更新講習を実施いたします。講師には、大学教授に加え、指導主事経験者の現職教諭が務めたり、年代ごとに講座内容を分け、重点課題を焦点化するなど、市独自のプログラムで行います。このことにより、浜松市の目指す教育を具現する質の高い教員の育成に努めてまいります。全ての教員が教員としての誇りと自覚、高い倫理観を持ち続けることが大切です。子供たちを引きつけ、情熱を持って教育実践に取り組むことができる人間味あふれる教員の育成を積極的に推進してまいります。 次に、2点目の発達支援教育の実態についてでございます。平成25年度小・中学校の発達支援学級の在籍者数は928人で、全児童・生徒数の1.39%であり、ここ10年間で約2倍になっております。さらに、通常学級には発達障害を初め、支援を要する児童・生徒が多数存在している現状がございます。また、発達支援学級数は184学級で、184人の担任を配置しております。平均で教員1人が5人の児童・生徒を指導していることになります。そのほかに、支援員・非常勤講師として、発達支援教育指導員を52人、スクールヘルパーを93人、さらに特別支援教育充実事業非常勤職員を29人配置しております。児童・生徒一人一人の実態を踏まえ、教育的ニーズに応じた支援を充実させるよう努めております。 次に、3点目の県立の特別支援学校との進路指導における連携についてでございますが、中学校の発達支援学級に在籍する知的障害の生徒のうち、約70%が特別支援学校高等部に進学するため、円滑な引き継ぎや適切な連携が必要であります。本市では、年間3回、中学校の発達支援学級担当と特別支援学校高等部が一堂に会して進路相談会を行っています。この会では、発達支援学級在籍生徒の進路希望状況や進路相談について、関係機関の協力を得ながら進路指導にかかわる課題について共有しております。また、各小・中学校では、個々の児童・生徒の特性やニーズ、保護者の願いに基づき、個別の教育支援計画を作成しており、それをもとに、児童・生徒一人一人について実態や課題、障害の状況、支援の仕方など、中学校と特別支援学校高等部とで引き継ぎを行っています。 次に、4点目の発達支援学級の増設と5点目の発達支援教育指導者の増員計画については、関連がございますので、あわせてお答えいたします。本市では、一人一人の教育的ニーズに応じた支援を充実していくために、教育環境の整備、拡充に努めてまいりました。その一方で、設置校によっては児童・生徒が増加してきたため、施設面や学校運営面などで支障を来しております。また、指定校区の関係で居住地から学校までの距離があるため、保護者の送迎負担が大きいとの声も聞いております。こうしたことから、全小・中学校に発達支援学級についての実態調査を行い、子供の実態と保護者のニーズ、学校の要望を考慮し、本年度は新たに上島小学校、芳川小学校及び和田東小学校の3校に発達支援学級を新設しました。市全体では、小学校で12学級、中学校で3学級の合計15学級を増設しました。増員については、教員の配置基準により、発達支援学級の1学級につき担当教員1人が配置されます。本年度は15学級増設により15人の増員ということになりました。今後におきましても、保護者のニーズや地域バランス、施設面の状況等を考慮しながら、発達支援学級の増設、担当教員の増員に努めてまいります。同時に、発達支援学級を担任できる力量のある教員や発達支援教育について専門性を有し、指導的な立場となるチーフコーディネーターの育成に努めてまいります。     〔鈴木利享総務部長登壇〕 ◎総務部長(鈴木利享) 御質問の1番目の住居表示についてお答えいたします。 住居表示の実施に伴う町の名称の変更等につきましては、日常生活に直結するものでございますので、地域の十分な御理解と御協力が必要不可欠であるとの認識から、地域の要望をいただき、これを反映する形で実施しているところでございます。わかりやすい住居表示は、市民生活を初めとする社会経済活動の利便性を向上させる一方で、結果として歴史ある旧町名が失われることもございます。中央一丁目から三丁目までにつきましても、地域の意思を反映して、平成18年3月に住居表示を実施し、新たに生まれた町名として7年余りが経過したところでございます。こうした中で、議員から町名について御提案をいただきましたが、現在の町名に旧町名を織り込むということもございます。こうした場合にも、地域の皆様から要望を受け、関係機関とも十分な協議を重ねながら対応していかなければならないと考えております。     〔兼子いづみこども家庭部長登壇〕 ◎こども家庭部長兼子いづみ) 次に、御質問の2番目の三世代同居世帯に対する支援策についてお答えいたします。 三世代が同居する世帯の子供は、父母だけでなく、祖父母との触れ合いを通して、基本的な生活習慣や人に対する思いやり、社会的なマナーを身につけていくことができると考えます。本市においては、子育て家庭に対する支援として、子育て支援ひろばの開設や、子供医療費の助成などを実施しております。また、家庭の教育力の向上を目的として、心のこもった家族への手紙コンクールや、読み聞かせの大切さを伝え、絵本をプレゼントする事業なども実施しております。他都市においては、高齢者の孤立防止と家族のきずなの再生を目的として、三世代同居の住宅に課せられる固定資産税の軽減や、三世代同居のための住宅を新築する等する場合に、費用の一部を助成しているところがあります。今年度は、平成27年度からの子ども・子育て支援新制度の施行に向けて、市民の皆様のニーズを調査し、新たな事業計画を策定してまいりますので、関係部局との連携を図る中で、三世代同居世帯に対する支援策についても検討してまいります。     〔安形秀幸産業部長登壇〕 ◎産業部長(安形秀幸) 次に、御質問の3番目の1点目、本市の宿泊客数とその動向についてお答えいたします。 平成23年度の本市の宿泊客数は約212万人で、前年度対比約5%増加し、また、平成24年度は新東名高速道路や三遠南信自動車道の開通効果などにより、6%程度の増加が見込まれています。主な宿泊地の内訳といたしましては、浜松駅周辺が約40%、舘山寺温泉が約25%という状況で推移しております。 外国人宿泊客数につきましては、平成24年度の宿泊客数は約11万8000人と、前年度に比べて約39%増加し、全国の市区町村ランキングにおきましても20位と、毎年着実に順位を上げております。国別では、中国が全体の約60%を占めておりますが、経済成長を続けるタイ、インドネシアなどが前年度より2倍以上増加するなど、東南アジア諸国の伸びが目立っているところであります。 次に、2点目の観光客の誘客対策につきましては、浜名湖を基点とした観光交流を戦略に掲げ、浜名湖観光圏整備推進事業やアジアを中心とした外国からの観光客誘致に積極的に取り組んでいます。浜名湖観光圏事業では、浜名湖サイクルツーリング、野鳥ふれあいクルーズ、ほたる観賞ガイドツアーなどの事業を毎年継続的に実施するとともに、本年度は新たに湖上遊覧や地びき網などの体験とスタンプラリーをセットにしたキャンペーンを展開しています。 また、中距離範囲の市町との連携につきましては、御前崎市以西の市町や観光協会などで組織する静岡県西部地区観光協議会におきまして、食、体験、観光スポットなどのテーマ別に各地域の魅力を紹介したパンフレットを作成するとともに、サービスエリアを活用した共同の誘客キャンペーンなどを実施しております。さらに、昨年、観光連携協定を締結した御殿場市とは、インフォメーションコーナーでの相互のPRやイベントへの共同出展などの新たな取り組みを進めております。今後は浜名湖花博10周年記念事業を推進する中で、浜名湖と富士山を組み合わせた周遊プランの開発に取り組むとともに、家康公顕彰400年記念事業に向けまして、岡崎市や静岡市との観光連携を積極的に推進してまいります。     〔花井和徳学校教育部長登壇〕 ◎学校教育部長(花井和徳) 御質問の5番目の1点目、教育センターの建設についてお答えいたします。 昭和49年に建設された現在地にある教育センターは老朽化が進み、耐震性に問題があることから、整備方法を検討してまいりました。現在の場所で耐震補強工事を実施する、あるいは学校等の既存の公共施設を再利用する案等を検討いたしましたが、いずれの案も費用対効果の面からメリットが期待できるものはありませんでした。そのため、地理的に市のほぼ中央に位置し、交通アクセスのよい公益財団法人浜松市教育会館の隣接地に移転新築する案を選択いたしました。これは、教育会館が浜松市の教育の振興を目的に掲げ、教職員の研修、教育の研究の拠点として位置づけられており、その隣接地に建設することによって相乗効果が期待されると考えたからであります。施設につきましては、浜松の人づくりを担う教職員の資質を高める研修の拠点となるよう必要なものを配置し、多機能でさまざまな場面に対応できる設備を備えた研修施設の建設を目指してまいります。また、研修につきましては、新たに建設するセンターの施設を使用するとともに、参加者の人数や研修形態に応じて教育会館を利用させていただくというように、両施設が隣接するメリットを最大限に生かしてまいりたいと考えています。ものづくりのまち浜松を目指す本市にとりましても、また開設以来の研究員制度が、他都市からもその研修体系が注目されているセンターといたしましても、研修に必要なスペースを有効に活用し、研修所としての機能が十分に発揮できるレイアウトを考えております。中でも、情報教育及び理科教育に関する研修は本市の発展にとって極めて重要でありますので、施設を充実させたいと考えております。用途に応じて柔軟な対応ができる機能を備えた研修施設としていく予定であります。 次に、2点目についてお答えいたします。平成27年の秋に、浜松で関東地区教育研究所連盟総会の開催が予定されており、関東地区から研修センターの代表者が多数来訪します。新センター建設工事につきましては、今年度は現地測量、建物の設計等を予定しています。建設工事は平成26年6月ごろに着工し、27年3月の完成を目指しています。建設予定地が農業振興地域にあり、農用地区域内の土地、いわゆる青地農地のため、農用地除外の手続を経ることを初め、市街化調整区域における開発許可等、さまざまな手続が必要となります。平成27年4月の開館に間に合うように着実に手続を進めてまいります。 次に、3点目の教育会館の施設利用と本市のかかわりについてお答えいたします。教育会館の施設を市の研修のために利用することにつきましては、教育会館もセンターもともに教育関係者の資質の向上に寄与することを目的とした施設でありますので、施設利用について今後双方で協議し、適正な負担をしていく考えでございます。     〔河合勇始都市整備部長登壇〕 ◎都市整備部長(河合勇始) 次に、御質問の6番目の1点目、JR高塚駅橋上駅舎化及び南北自由通路事業の進捗状況や今後の見通しについて、お答えいたします。 この事業につきましては、駅利用者の利便性の向上や安全・安心に利用できるユニバーサルデザインを推進するため、橋上駅舎及び南北自由通路などの整備により、駅施設の改善を図るものであります。平成22年12月、東海旅客鉄道株式会社と覚書を結び、平成23年9月には工事協定を締結し、事業に着手いたしました。平成23年度から橋上駅舎及び南北自由通路の詳細設計を行い、平成24年度には本体工事に支障となる鉄道施設の移設工事を実施しております。工事においては、騒音や工事車両の出入り、自転車駐輪場の移動など、御迷惑をおかけしております。このような中で、地元自治会を初め、高塚町まちづくりの会や地域にお住まいの皆様方の御理解と御協力により、スケジュールどおりに進んでおります。本年度におきましては、8月から橋上駅舎や自由通路のくい基礎工事に着手し、平成26年度末には橋上駅舎及び南北自由通路の供用開始を予定しております。また、平成27年度からは既存駅舎を撤去し、平成28年度には南口駅前広場や自転車駐輪場の完成を目指しております。 次に、2点目の高塚駅北側の土地区画整理事業の実施についてお答えいたします。高塚駅北側の地区は交通結節点としての機能を発揮させるため、北口駅前広場やアクセス道路の整備、周辺地域の土地利用の促進を図ることが非常に重要であると認識しております。当初に計画していた土地区画整理事業は約20ヘクタールの大きな区域で検討しておりましたが、社会情勢の変化などにより、計画の見直しを行う必要が生じました。こうしたことから、短期間で事業展開ができる約2ヘクタールの土地区画整理事業と街路事業をあわせた整備を計画しております。今後につきましては、地元権利者の皆様や関係機関との調整を進め、平成26年度には都市計画決定や事業計画の決定を行い、事業着手から5年を目途に事業を完成させる予定でおります。また、今年度からは早期の事業化を目指すため、新たに高塚駅周辺整備グループを新設し、組織の強化を図り、着実に事業を進めてまいります。 次に、3点目の今回、整備地区から外れた区域の整備についてお答えいたします。今回事業化を図る区域以外の整備については、今後、高塚町まちづくりの会や地元権利者の皆様と十分話し合いをして、整備手法を含め検討してまいりたいと考えております。また、公共下水道整備については、土地区画整理事業とは別に整備を進めるよう関係機関と調整してまいります。 ◆46番(柳川樹一郎) 議長、46番。 ○議長(太田康隆) 46番柳川樹一郎議員。     〔柳川樹一郎議員登壇〕 ◆46番(柳川樹一郎) 私は、しばらくの間、浜松市の現状を憂いて、一言愚痴を言いたいということで立ちました。人を育てるということ、地域を育て発展させること、行政を運営すること、そして、人が生きる、生活するという観点から、ちょっと愚痴を言わせていただきます。 市政は市民のため、今回、私が質問に立ったのも、一市民の立場、市民の代弁者として、いい質問をさせていただく心構えで立ちました。行政は市民のために、市民の生命・財産を守らんがため、さらには福祉増進を図ることを基本とし、自主的かつ総合的に市勢の発展をつかさどるのが行政であるべきではないかというふうに思います。命ある全てのものは、熱き血が通っています。最先端の毛細管にまで血が行き渡るものです。暑い、寒いということも、毛細管に血が通うから感じるものなのです。行政も、市民のためなら市民一人一人のところまで手が差し伸べられることが本来ではないかなと思います。職員は、みずから職務を全うしようとして全力で頑張ってほしいものです。ここに来て、職員の不祥事が連続して発生していますが、行政マンや教職員は市民の範たるものでなくてはならないものなのです。人には過ちということがあります。このたびのことは過ちで済まされるものではありません。先ほどの教職員の質問の中に、人格、資質、品格について質問をしました。資質が高まることは大切なことです。その資質というものは、みずから研さんしていくものと、いろいろな人との出会い、そして経験を積むことによって備わっていくものではないかな。私も議員になりたてのころは、ここに立つと足ががたがた震え、ページも満足にめくれないくらいに緊張したものです。しかし、経験を積み、そしていろいろなことと接することによって、だんだん高まってきたというか、なれてきたというものがあります。 そういうことで、なかなか人間性というものは変えられるものではないかもしれませんが、人柄ということに置きかえるならば、人の言うことに耳を傾け、謙虚に聞き入れる、ああそうだな、やはり私はちょっと間違っていたかな、あなたの言うとおりだよというような姿勢が必要です。そして、みずから背筋を伸ばし、襟を正し、そして範たる行動をしていく者が公務員、そして教職員ではないかな、そんなことを思いながら、質問に対しての愚痴に入っていきます。 住居表示については、浜松市民誰にもわかるようにしておくことが必要ではないかな。何の目的で住居表示をしたのかと思うと、当事者はわかっていても、よそから来た人、よそから移り住んできた人というのはなかなか理解に苦しむのではないかと思います。浜松市は自治会組織が活躍し、行政の一役と言うよりも、主役的な働きをしているのが現状です。他都市から移り住む人にわかりやすくしておくことが必要かと思いますので、自治会等で要望が出た折には、ぜひとも参考にしていただければと提案するものです。 三世代同居世帯に対する質問ですが、私からの提案としていただければと感じるものです。子供を育てる、高齢者の介護をする、この大事なことを、ただ、お金とかいうもので片づけられる、行政に預ければいいというようなものとは違う。人を育てるという観点から言ったら、みずからが子供に接し、お年寄りに接し、温かい手で見守っていくのが家族のきずなであり、大切なものではないかと思っております。来年度の予算に反映していただけるように期待しております。 それから、観光行政への取り組みですが、もっと本来は突っ込んでやるような質問で、足がかりを投げかけたら、2点にまとめられてしまったものですから、ちょっと私の意図することから離れてしまいました。大変残念です。気の小さい私ですので、なおさら行政の人が、こんなものですよと言われると、ああそうですかとなってしまって、大変恐縮しております。 しかし、私は、浜松の歴史的人物や偉業をなし遂げた偉人などを題材にした連続ドラマ、NHKとかというところでドラマをやると、そこにはおのずと観光客が行くのです。そういうことで、もっと私たちも取り組みますよくらいの答えが出てくると、さすがだなと思ったわけですが、それはそっちへ置いておいて、今の現状の中でこうですよというような答えしか出てきませんでした。そういう中でも、近隣の市町との連携、今は浜松に宿泊して名古屋のほうへ観光、そして富士山へ観光、そういうような浜松を中心に1泊、2泊、3泊としながら、この近隣を観光するというのがこれからの観光行政ではないか。その連携はどうだということも新たなものだということで取り組んでいただけたものですから、まあまあこの辺で我慢をさせていただきます。 教職員の人格形成、教員免許、いろいろ察してくれて、私の質問に忠実に答えていただけたものだと感じております。 それから、レベルということですが、きのう全国中学校体育大会のプレ大会で北海道から九州までの中学生がアリーナに集まってくれました。剣道の大会をやったのですが、全国のレベルというのは、地元渦中にいるとわからないものが、その全国のレベルが見えてくる。そういう中では、浜松の中にいて云々というよりも、やはり全国、世界に視野を広げていただきたいということを感じました。 それから、最後ですが、高塚駅、やっとここまで来て、工事の進捗状況で、住民の声も、やっとだねというような声が聞こえるようになってまいりました。そしてまた、区画整理に対する意識も大分、ここに来て変わってきているのではないかと思います。2ヘクタールだけで終わるのではなくて、そして次のステップ、次のステップということで、あの駅北の区画整理が完成するまで、私は事うるさく言っていかなければいけないかと思った次第でございます。 何はともあれ、この浜松の市民のため、皆さんの英知を結集して取り組んでいただきたいと思います。以上で終わります。(拍手) ○議長(太田康隆) 以上で、一般質問を終わります。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 次に、日程第3第95号議案浜松市総合体育館条例の一部改正についてから、日程第12第104号議案平成25年度浜松市一般会計補正予算(第2号)までの10件を一括して議題といたします。 市長の説明を求めます。     〔鈴木康友市長登壇〕 ◎市長(鈴木康友) ただいま御上程いただきました補正予算案並びに条例案につきまして、御説明を申し上げます。 初めに、一般会計補正予算(第2号)でございます。 今回の補正予算は、国庫補助事業等の内定に伴い、国県道整備事業費などを追加するもので、一般会計で11億3800万円の追加となるものでございます。 次に、条例案でございますが、今回の案件は、平成26年度以降の指定管理者の募集に際し、新たに指定管理者制度を導入するほか、利用料金制の適用などを行うものでございます。主なものについて、御説明いたします。 浜松市総合体育館条例の一部改正は、浜松市サンライフ浜北を総合体育館として位置づけ、指定管理者による管理、利用料金等について規定するものでございます。浜松こども館条例の一部改正は、浜松こども館を拡張し、こども館分室として貸し出すことに伴い、開館時間や利用料金等に関する規定を整備するものです。浜松市立図書館条例の一部改正は、浜松市立可新図書館など7館について、指定管理者制度を導入するものでございます。公の施設の開館日及び開館時間を拡大するための関係条例の整備に関する条例の制定は、公の施設の開館日及び開館時間を拡大することにより、既存の施設を最大限に活用し、市民サービスの向上を図るため、浜松市協働センター条例など16条例について一括して改正するもので、浜松アリーナなど23施設が対象となるものでございます。 以上、補正予算案並びに条例案につきまして、あらましを御説明申し上げました。よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。 ○議長(太田康隆) 以上で市長の説明は終わりました。 引き続き、別室で議案説明会を開きますので、暫時休憩いたします。     午前11時53分休憩-----------------------------------     午後0時15分再開 ○議長(太田康隆) 会議を再開いたします。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 第95号議案から第104号議案までの10件の議事を継続いたします。 ただいまから、議題に対する質疑を許します。 質疑はありませんか。--発言がないようですので、質疑を打ち切ります。 ただいま議題となっております10件は、会議規則第35条第1項の規定により、お手元の議案付託件目表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 次に、休会についてお諮りいたします。 議事の都合により、6月4日から6月13日までの10日間は休会することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(太田康隆) 異議なしと認め、そのように決定いたします。----------------------------------- ○議長(太田康隆) 次の本会議は6月14日午前10時から開きます。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 本日は、これをもちまして散会いたします。     午後0時16分散会-----------------------------------       会議録署名議員        浜松市議会議長        浜松市議会議員        同        同-----------------------------------...